知恵の輪のような結婚指輪

結婚指輪は、少し以前までは装飾性の少ないシンプルなデザインものが一般的でした。しかし、最近は個性豊かなデザインものがたくさん開発され、人気が出ています。リングのアーム部分に小さいダイヤモンドを敷き詰めたエタニティリングやアーム部分にハワイの海や波などの伝統的な自然をモチーフにした柄を彫り込んだハワイアンジュエリー、ツヤ消し加工を施したものなどさまざまなデザインのバリエーションがあります。その中でも、最近徐々に注目されている結婚指輪として、ギメルリングがあります。

ギメルリングとは、2つのリングが知恵の輪のようにつながっており、それを重ねて指にはめると1つの指輪になるというデザインのリングです。このギメルリングは、15世紀から17世紀のルネッサンス期のヨーロッパで流行した結婚指輪や婚約指輪のデザインです。ギメルリングのギメルという言葉は、ラテン語で「双子」を意味しています。2つの指輪が1つに組み合わさっているデザインが、夫婦の絆を象徴しているように見えるため人気があります。

このギメルリングの結婚指輪をはめた歴史的な人物としては、キリスト教のプロテスタントの宗派を創設したことで有名なマルチン・ルターがいます。マルチン・ルターのギメルリングには、結婚した年とラテン語の誓いの言葉が刻まれていました。マルチン・ルターの影響もあり、当時のプロテスタントの人々が結婚指輪にギメルリングを選びました。

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