結婚指輪をはめる指について

日本では、左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪をはめるのが一般的です。そのため、日本では相手が既婚者かどうか判断する目安として左手の薬指に指輪がはめているかどうか確認することがあります。また、異性に恋愛感情をもたれることを避けるために未婚者が既婚者のフリをするために左手の薬指に指輪をはめることもあります。しかし、この左手の薬指に婚約指輪や結婚指輪をはめるのは、世界共通ではなく、国によっては右手の薬指であったり、薬指以外にはめることがあります。

アメリカなどの英語圏の国では、日本と同じく結婚指輪は左手の薬指にはめるのが主流になっています。これは、古代ローマ時代の頃、左手の薬指の血管は心が宿っていると考えられていた心臓につながっているといわれていたからです。そのため、心に最も近い場所である左手の薬指に結婚の証である指輪をはめるようになったといわれています。しかし、ヨーロッパでもドイツやポーランド、チェコ、ノルウェーなどの北欧や東ヨーロッパの国では右手の薬指に結婚指輪をはめるのが習慣になっています。

また、宗教によってもはめる指輪の指は違い、カトリックでは左手の薬指にはめて、プロテスタントは右手の薬指にはめます。これは、聖書には右手には「正義」の力が宿っているといわれていたためです。インドでは、薬指ではなく足の親指に結婚指輪をはめる習慣があります。これは、靴を履く習慣がなかったことやもともとトゥリングの文化があったことも影響しています。

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